レコードプレーヤーで聴く音楽
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最近のお気に入り:川島なお美

高校に通うようになってからのことだ。
テレビ(漫画道場かなんかだ)に出ていた
川島なお美を見てグッときた。
その頃は何ものだかも知らなかった。
弟が彼女のレコードを買ってきた。
「ほう、歌、歌ってるんだ」
早速聴いてみた… … …(- -;)。
はっきり言って「〇手」だと思った。
それに、曲調が俺に合っていたのか、
LP一枚聴くのにさほどの苦痛はなかった。
それから暫くは毎日のように聞いていた。
高校3年の頃だと思う。
ラジオのDJをやっているのを知った。
番組名は忘れた。
受験を控えた頃、その番組主催?の、
バレンタインコンサートに応募した。
よほど人気がなかったのか、
招待状のようなものがきた。
しかし、その当日は受験が待っている。
よりによって青山学院大学…。
バレンタインコンサートに行くか、
彼女の後輩になるか真剣に悩んだ。
俺は後者を選んだ。
が、大学の方は冷たかった。
「お前は来ちゃいかん!」という返事だった。
まあ、単に俺の勉強不足もあるだろうが…。
その日以来、俺は「川島なお美」を封印した。

なんでまた聴きたくなったのかは分からない。
相変わらず彼女の歌は「〇手」だが、
やはり聴いていても苦にはならない。
1枚飽きたら、次の一枚。
全部飽きたら最初から…。
そんな感じではまっている今日この頃。

アバのちQueen

兄でもいればもっと早く音楽というものに目覚めていたのかもしれないが、生憎俺は長男だった。音楽の趣味や傾向は自分で模索するしかなかった。
そんな中2の頃だったと思う。クラスメイトからQueenの存在を教えられた。それまではラジオで歌謡曲を聞く程度だった俺にとって、We Will Rock You は衝撃的だった。借りたレコードに傷をつけないよう丁寧に扱う。カセットテープをデッキに入れ録音レベルを最小まで落としてRec開始。10秒ほど無音状態を作ってポーズ。針を落とした瞬間の「ボツ」という音が入らないようにする。そのまま暫くは普通にかけておいて録音レベルを調整していく。おおよそのMAXの数値が分かったところで演奏をとめる。同じ様に針を落としてから、今度は限界まで待ってポーズを解除。これでそれなりにノイズの少ない録音が出来る。無論、針が上がる時の音も入れるわけにはいかないので、片面が終わる頃には再びレコード盤とにらめっこだ。こうして、SIDE-Bまでの録音が終わって一安心。レコードをジャケットに戻してテープで聞く。途中で音割れなどに気付くと曲名を覚えておいて、レコードでその曲を確かめる。レコード自体が音割れをしているのかどうかを確認するためだ。ここでもし、録音ミスによるものと判明すれば一からやり直しだ。テープごと新しいのにしたいという欲もあったが、そこは中学生の小遣いでは難しいので断念せざるを得なかった。こうして、あっという間に増えていったテープは、今ではすっかり伸びきってまともに聴けたもんじゃあない。
殆どがCDに代わった今、テープに録音などする必要もないので、針を落とす瞬間の音に気を遣うこともなくなったが、CDをセットした直後に「キュルルル」となるあの音が嫌だ。
むしろ、あの「ボツ」という音の方が心地よいのは何故だろう?まして、それが買ったばかりの新品ならなお更だったと思う。今、家にあるレコードは新品ではないので、あの緊張と興奮は味わえないが、俺としてはやはり「きゅるるる」よりは「ボツ」の方がいい。安心できる音だ。

初めて音楽に触れた時

今から20年以上昔のこと。
中学生になった時、親父を拝み倒して初めてオーディオを買ってもらった。
レコードプレーヤー、アンプ、チューナー、カセットデッキとスピーカー。
カセットデッキ以外はシステムコンポで、
当時の値段で10数万円だったから、
親父にしてはかなり痛い出費だったろう。
デッキ以外はコロンビア(今はDENON)製で、デッキはTEACだったかな?
まだ中学生の俺には当然音の良し悪しなんて
それほどには,否、全く分かっちゃいなかっただろう。。
ただ、オーディオがある、ということが何よりも嬉しかった。
初めてかったLPは当時人気のアバだった…と思う。
高校に入るとCD化が急速に進み、所謂レコードと言うものは衰退した。
それでも俺は頑なにCDを拒否し続け、なかなか購入に踏み切れなかった。
家のオーディオシステムはその後も壊れることなく10年以上は使えたかな。
結婚するまで使っていたと思う。
結婚と同時に音の不調が出始め、妻は不満を洩らし始める。
音も出ないのに場所だけとって…と。
カセットデッキは3代目だったけど、初代に比べて長持ちしなかった。
結局CD化に押されてレコードの針が売られなくなり、
これを機に家のオーディオは廃棄処分となった。
CDラジカセは何台か購入したが、ことごとく妻と子供達が破壊してくれた。
レコードプレーヤーのない我が家では、レコードそのものも、
「邪魔者扱い」されるようになった。
仕方が無いので「売ってしまおう」と言う話も出たが、
発売時期が中途半端で、殆どがCD化されているので値段も付かない。
むしろ、金を出せば引き取ってやると言う感じだった。
売るのを諦め家の中でしばらく埃に埋もれていたLP達…。
どうしてもレコードを聴きたくなった俺は、
ラジカセを買うのは止めて、ミニコンポの購入を考えた。
ようやく、レコードが見直されるようになり、
一部のコンポには外部機器接続端子が付いていた。
レコードプレーヤーにも「Phono」端子が無くてもいい奴が出てくる。
妻の許しも無く俺は衝動買いでプレーヤーを持ち帰った。
こうして、埃を被っていたLP達は再びその音色を奏でられることになった。